KINGROON KP3Sのフレームを強化してみた
そう言えば
前回のことはじめ記事でノギスを使って一生懸命縦横測ってセンター出ししてたけど
今回の作業中にもっといい方法が見つけたので最初に紹介したい
1.モーターのフレキシブルカプラを外す
2.ZXフレームに取り付けされている送りネジのナットを上下逆にする
3.ZXのフレームを分割して送りネジ側の片面だけにローラーをつける
本題
KP3SのZ軸の柱がとても弱いので強化した
印刷品質向上というより印刷品質の低下を防止する意味合いのほうが強い
まずKP3のフレームを見てほしい
3.正面
4.左側
参考:Kingroon Sooway - 3D Printer - Unbox & Setup
片持ち機のZ軸ならこれぐらいやって当然だ
一方KP3Sは底面のネジ止めだけ
Vスロット台座にネジ止めなら底面だけでも剛性出るんだろうけど
靭性のある柔らかいアルミアングルにネジ止めされているので手で押せばたわんでしまう
後側の強化
直角精度の良いアルミのアングル材が170円程で売ってたので穴を開けた
ステンレスやスチールの曲げ材は直角精度や加工性が悪く値段も高いのでアルミを使おう
この作業のために25φのホールソーをわざわざ買った
鋳物のアルミなので靭性はなく砕けやすい
逆に言えば剛性があり荷重に対する変形量が少ない
直角精度は悪くないが表面に表面に不要な突起やバリなどの凸凹があった
また、Vスロット用の凹凸も板金筐体の平面には不要なのでニッパーで砕いてから
棒ヤスリなどで平面にした
穴がガバガバだと剛性や摩擦力が低下しそうなので
右側ブラケットは筐体内にもブラケットを追加して共ばさみでガッチリ固定させた
手前側方向のブラケットは筐体上に設置するとZ軸と干渉するので筐体内にだけ設置
手前側ブラケットは筐体上部にボルトだけ出ている
右側ブラケットはベッド調節ネジと干渉するので調節ネジの取っ手をカットして対応した
追記
Y軸プーリー部分も強化してベルトをもっと張れるようにした
結果
文章と写真では伝わらないので歯がゆい
非常に良くなったとしか言えない
印刷品質はあまり変わらない
改造中のエクストルーダーまわりが完成したら印刷速度をあげて見ようかと思う
ついでに
Z軸送りネジのシャフト上部にベアリングブロックを追加した
よくあるやつ
シャフトに袖か何かを引っ掛けて曲げてしまう事故を防げる
(Z軸に接地しているこれを振れ止めとは呼びたくない)
何故こんなにもゴツいのか
KFL08というベアリングブロックを使ったからである
ベアリングの内輪にイモネジが付いておりシャフトを固定できるようになっており
モーターへの軸方向荷重を分散させることができる
軸方向荷重が減ったからと言って品質向上が期待できるものでは無いのだけれども
これを取り付けるにあたり問題点が2つある
まず精度が悪い
未調整で取り付けるとなんかすでに曲がっていてこれでは逆に悪影響しか無い
面を水平に研磨してようやく使える用になる
次に移動上限のZ 180mmまで移動させると5mmぐらいローラーがブラケットに衝突してフレームを痛める事故の恐れがある
自分のマシンはエクストルーダーを改造をしているので干渉しないし純正品であっても配布されているファームウェアでZを170mmに変更すれば安全に使えるだろう
追記:ベアリングは外した
ベアリングをZ軸上部につける場合、垂直水平センターが完璧に出てないとやはり悪影響が出る
メンテで組み直す度にそのへん時間かけて調整するのが面倒で今はベアリングブロックを外してごついプラスチックだけ装着している
付けたところでメリットもそんな無いしもうこのままでいいやと思っている
これをシャフトのブレ止めと呼ぶ人いるけど、そもそもシャフトのブレがなんで良くないかって言うとZ軸にZ方向以外の力が加わるのが良くないという話で、それをZ軸で抑えてブレを止めましたみたいなのは本末転倒な気がするし少なくとも自分はそう考えている
垂直水平精度良く出せる手段も乏しい現状で、ここにベアリングをつけるのは止めたほうが良さそうだ
イモネジでシャフトを固定して垂直荷重が分散されるのは結構気に入ってたんだけどね
おわり
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