KINGROON KP3S Titan Aero mount の組み立て方


配布先 

Thingiverse

必要なもの

・Titan Aero 一式


・アルミ合金製モーターブラケット 1個

(Aluminum Nema17 Motor Mount Bracket)


・4020ブロアファン(24V) 1個


・3Dtouch 1個

・ネジ類

■MGN12に固定する用

皿ネジ(Countersunk screw) M3 x 10mm 4本

■アルミブラケット固定用

キャップボルト M3 x 10mm 4本

■Titan Aero固定用

(付属しているネジの長さを計測してfuzokusitenai  足りない分だけ買ってください)

キャップボルト M3 x 35mm 3本

キャップボルト M3 x 25mm 1本

キャップボルト M3 x 12mm(10mmで代用可能) 1本

■4025ファン固定用

キャップボルト M3 x 20mm 1本

■ダクトパーツ固定用

キャップボルト M3 x 15mm 1本(または2本)

■ナット

M3 10個ぐらい

・接着剤

・ビニタイまたは結束バンド


印刷

モーター接触部品もファンダクトも耐熱性が求められるのでPLA樹脂不可です
すべての部品をABSで動作確認しています
PETGなどでも大丈夫かと思いますが私の方では未確認です

すべて画像の向きで印刷してください
ビルドプレート投影(touching build plate)でサポートを付けてください

■A部品
インフィル密度50%で動作確認をしています
25%でも問題なさそうですが丈夫に越したことはありません

■B部品
インフィル密度25%で動作確認をしています

■C部品
インフィル密度25%で動作確認をしています
ストック版とVolcano版と2種類あり、説明はストック版で行います


組み立て

E3D公式のTitan Aeroドキュメントは先に一読しておいてください
(ただしこのモデルは手持ちのTitan Aeroクローンを前提に設計しています)

まずは仮組みをします
各モデル穴径が小さい場合は3mmや3.2mmのドリルで予め揉んでおきましょう
Aパーツにナットを埋め込みます
接着剤をつけて
ナットを1度ボルトで引張ります
電ドラボールがあるととても便利
六角レンチビットやらドリルビットもプラスチック相手なら十分使えるので本当に買ってよかった

ベッセル(VESSEL) 電動 ボールグリップ ドライバー ビット1本付 電ドラボール 220USB-1


こんな感じ
Aパーツにアルミブラケットを10mmのネジで固定します
こんな感じ
このような向きで本体に取り付けます
BパーツはFrontと書いてある面を表にします
写真のようにモーター→アルミブラケット→Bパーツと重ね合わせます
モーターのコネクタは上側にします
更にその上にTitan Aeroを取り付けます
左上に25mmのネジを仮止めしてから右下のネジを本締めします
右下は12mm(10mm代用可能)です
仮止めのネジを外してTitan Aeroの部品を組みます
モーターのピニオンを忘れないでください
ヒートシンクをネジで固定します
右下が25mmでほか3本が35mmです
Cパーツはファンダクトです
こちらもナットを入れておきます
縦に並んだ下側は省略して構いません
Titan Aeroにネジで固定してください
上下に2つ作りましたが上側のネジだけで十分なので下側は省略しても構いません
ダクト下側から覗いて、KP3Sストックのヒートブロックが写真のようになるように位置決めします
メンテナンスの度に調整が必要になるので角度がわかるようにマーキングします
(そこら辺にあった灰色のシールを貼りました)
ブロックを加熱し、ヒートブレイク、ブロック、ノズルをマーキング位置で本締めします
ダクトにファンとBLTouchを取り付けます
ファンの配線は写真のように通します
ノズルはダクトから2〜3mm飛び出る感じになっているかと思います
仮組みは終わりです


写真のようにA.B.Cの3つに分離させます
Aパーツをブロックに取り付けます
皿ビス10mmでしっかりトルクをかけて固定します
Bパーツユニットを本体に取り付けて右出しでヒータを取り付けます
Cパーツユニットを固定し各種配線を接続します
ファン電線のコネクタ化は下記の別記事で解説してます

 【初心者向け】3Dプリンターファンのコネクタ化解説
 https://3dpmisosiru.blogspot.com/2020/10/blog-post.html

余分な長さの配線はBLTouchの裏に畳んで押し込みます
写真の様に配線を束ねるといいです
完成
ストック版で出した3Dbency(50mm/s)
3Dbenchyは特に文句つけるところが無い
パリッとしたものが出た
Volcano版で出した50%サイズのPhil A Ment(70mm/s)
速度を上げたのでリギングが少し出ている
それ以外は綺麗
リギングは共振補償の入ったKlipperファームウェアを導入したら綺麗サッパリ消えた
比較画像は同じハードウェア、同じ設置場所、同じGコードで実行している
マジでファームウェア意外に相違点がない
2ショットで記念撮影

メモ

■モーターの配線ピンアサインについて

今回私が購入したモーターはコイルのペアとピンアサインの配置が異なっていたので変更が必要でした
モータードライバーは誤配線通電で壊れることもあるのでデータシートを見て慎重に行いましょう
(どのみちモータードライバーは壊れやすいので予備で1個買っておいたほうがいいです)

実例で説明すると、私がMellowストアから買ったTitanは17HS4023が使われており、次のようなピンアサインでした
モーターの1番ピン(A)にモータードライバの1A
モーターの3番ピン(B)にモータードライバの2A
モーターの4番ピン(C)にモータードライバの1B
モーターの6番ピン(D)にモータードライバの2B
を接続すれば正しく動きます




■ファームウェアについて

ノズルのマウントポジションが同じなので純正ファームウェアのまま使用しても問題ありません

BLTouchのオフセットポジションは
X  18.0
Y -47.0
です

(2021/03/28追記)
Nehilo氏がカスタムファームウェアの公開を停止したので該当部分を削除

■リトラクションについて
ヒートシンクをエクストルーダーと一体化してフィラメントパスを短くする設計になっているので
リトラクション距離は非常に短くなります
E3Dのドキュメントではリトラクションは0.5mm前後で調整し、2mm以上にしないよう書かれております
私の環境でも0.4mmか0.3mmぐらいが最適でした

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